085881 ランダム
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SweetPain

愛 1





「Shiroi Hikari」

天からは
白い光が降りてきて


お星様は
これから明日を迎えにゆくのだよ
といいました


たくさん
たくさん
ちいさな力で


えいやと太陽を迎えにゆく


太陽は神の子
永遠の子供


天からは
白い光が降りてきて・・・



この体の宇宙にも
同じことが起きているかも



わたしは少し
うれしくなって


ますますあなたを好きになりました


わたしの中の
永遠の子


あなたもきっと 神の子供よ








「YOU」

目に見えぬもの
そこかしこに あるもの


漂って 摘んだ花は
悲しいほど
朝露の香りがした


君を縛るだけ
浄化されて
私は
とんでもなく 傲慢で


無理しなくていいよ
笑っていてよ


陽だまりの中
そこにあるなら


摘み損ねた花 愛せるまで


許されて
他に
何を望む?



愛されていいのよ



孤高を溶かして
甘い眠り 胸に抱かせて


きれいなきれいな 濡れた 花








「ちきゅうの木」

おおきな
おおきな
ちきゅうの木


満天の空にむかい
その両手を広げる


枝には
数え切れないほどの
星の実


辿るように
手首の傷 かざして


おやすみなさい
かわいい子


ほら
星の実が舞い降りて
蛍になった


大事にできるよ
大事にできる


だから甘えて
ゆっくり おやすみ


さらさらと吹く風

やわらかな鼓動



おおきな
おおきな

ちきゅうの 木








「花の溜息」

白い花
香りを紐解いて
握りつぶす


この手が欲する何かを
探し出せないまま


風に色がついて
また
明日がやってくる


揺れる
白い花


美しいのは一瞬で
散れば
永遠はそこに


貴方が選びたいのはどっち?


飛ばされそうになりながら
それでも
まだ
何かを探して


独り言に意味などない


いつまでも
消えない香りのように


揺れる
白い花


ねえ


アタシを 探して








「巡る夜空」

ねむの木に眠る
すべての
生き物たち


ようく
お聞き


あなたは
誰かの何かになっている


何、が知りたい?


じゃあ
星空を見て


なぜ こんなにも
無数の星が
存在 するのかしら


考えたこと ある?


理由などなくても
在るべきものは
ここにあり




ようく
耳を澄まして


大きな細胞の一つ
あなたも
わたしも




ねむの木には
沢山の安らぎ


月はランプ
その寝顔に安堵する


平気だよ


形 なくなっても
みな
同じ場所に集うの


もう一度

ううん

何度でも

愛しい顔は そこにあるの


いつだって あるのよ
















「無償」

私が 死んだ


崩れ落ちる
残酷な
過去の茨を前に


渇望は
略奪でしかなく


償いは
欺瞞でしかなかった



白と黒
黒と白


もう どっちでもいい


ただ
大事で


ただ ただ
愛しくて


理由も
定義も


もう 何もいらない



私は 死んだ


赤い嘔吐
生々しい吹き溜まりだけを残して



嵐は去った


ごらん


光が 差しはじめてる








「Hunter」

腐った文句で私を抱いて
いくらでも
騙されてあげるから


寂しいだなんて言わないで
もっと
寂しくさせるつもりなのに


走ってきてよ
私のために


地団駄踏んでよ
私のために


ねえ
考えたことある?


獲物は どっちなのかしらね


闇夜の牙がギラリと光る
切り裂いた 肉


喰らうのは どっち?

さあ
走れ!








「アカイハネ」

君のくれた 赤い羽根
小さな声で呟いて
明日への行方 もみ消した


見えないようにするのは
とても簡単で


朽ちてゆく切なさに
言い訳すら出来ない
僕は 弱虫


アイシテルって
血を流すこと


やっと
わかった


赤い羽根
いつか 時間がさらっていっても
この手に残る
君の血は
決して消えない


痛みすら恐れた僕は
その身体に何も残せず
いつか 忘れ去られてゆくんだろう


涙が一粒 こぼれて


目の前が
赤く 霞んだ


もう 遅い
今更
何もかも 全てが




僕は 大馬鹿野郎だ


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